GWRの牙城にオープンアクセスの新会社、その名もGRAND UNION

 英メディア各社によると、ウェールズ南部の大都市CardiffとLondon(Paddington)を結ぶ新しい鉄道会社が設立され、審査待ちの状態です。

新会社 Grand Union Trainsのウェブサイト(2019.6.16現在)

 GWRが独占する牙城とも言える区間です。BBCの記事(これがまた詳しい)によると、GWRとは異なり、途中のSwindonやReadingなどを通過することで、高速化を図るとのこと。また、Independent(こちらも詳しい)によると、東海岸本線で「AZUMA」の導入によって捻出される旧国鉄型のIntercity225を利用するとのこと。あれ?ちょっと前に、Intercity125のさよなら運転をやったばかりですよね。と、まあ衝撃的なプランなのですが、運輸省の認可を得られるかどうかはまだこれからとのこと。

 イギリスの鉄道は、1990年代の国鉄の民営化時に上下分離され、線路などのインフラはNetwork Rail社が所有し、列車の運行や駅の運営などサービス面は、運行会社が担当します。運行会社は、特定のエリア全体をカバーし、国がサービス水準を定め、入札方式で決められる「フランチャイズ」方式が大半ですが、それとは別に運行区間やサービスを自ら設定できるオープンアクセスという形式もあります。ただし既存フランチャイズ会社の利益を守るために、旅客の3割は新たに掘り起こされた需要によるものでないといけないというルールがあります。
 ちなみに、日本語ウェブではこちらのページがとても詳しいです(感謝)。

イギリス鉄道のフランチャイズ制度 – 世界の鉄道(裏辺研究所)
http://www.uraken.net/world/wrail/eng/topic1/topic1.html

 新会社は「GRAND UNION TRAINS」という名前。なんだか北米の香りがしませんか?ロンドンと北東部を結ぶオープンアクセスの鉄道会社「GRAND CENTRAL」(Great Centralではありません。念のため)もね。と思ったら、今回の会社の社長Ian Yeowartは、Grand Centralの創業者でもあるんだとか。会社のサイトにあるマーケティングディレクターのDavid Prescottって、元副首相のJohn Prescottの息子と同姓同名なんだけど別人ですよね。

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