チルターン鉄道(Chiltern Railway)のターミナルは、マリルボーン(London Marylebone)ですが、今冬の改正までは、1日1本だけパディントン(Paddington)発着の列車がありました。
その最終運転日となった12月7日には、多くの鉄道ファン(日本で言う葬式テツ)が集まって、普段はガラガラの列車が大混雑となったというニュースをBBCが流しました。
Geoff Marshallが専門家ではなく、単に趣味者の一人として登場するのがご愛敬。
さて、今回廃止になった区間はNew North Main Lineという結構由緒がある路線なのです。
いま、チルターン本線(Chiltern Mainline)と呼ばれる路線は、その昔、大中部鉄道(GCR)と大西部鉄道(GWR)が共同で建設した区間が元になっていて、GWRのターミナルであるPaddingtonからも線路がつながっていたのですね。それがNew North Mainlineと呼ばれる区間。
GWRは、PaddingtonからBiscester、Banbury、Birminghamなどを経て、Birkenhead(Liverpool)まで特急列車を走らせていました。Paddington発毎時10分が、この路線の特急列車の時刻で、それが国有化後も続きました。「きかんしゃトーマス」でも取り上げられた「スリップコーチ」が最後まで運転されていたのがこの路線です。それが、1960年代の「ビーチングの斧」政策で、残す必要のない路線と認定されて以来、急速に廃退。Birmingham以北が廃線になり、ほぼ近郊区間だけの路線に。Paddington発の列車は1日1本だけになっていて、それが今日まで続いていました。
1964年の時刻表。MaryleboneとPaddingtonの両方から列車が出てくることがわかります。

ちなみに今回廃止になったのは、HS2の建設にともない用地を明け渡す必要があり、線路を撤去するためだとか。
そして、今冬の改正で新たに登場した1日1本の列車については、われらがGeoff Marshallがさっそくレポートしています。
